「寒さの中・・・。」
新しい年に改まりまして冬の寒さも本格的に成って来ました。
流石に粘土作りの作業は堪えますが粘土にとっては最高のキメの細かさを得られる季節でも有ります。
と云いますのも夏の暑さと共に冬の季節は粘土を凍らせる事に依り粘土が更に細かく成って呉れますので・・・。
反対に夏の暑さは粘土に含まれるバクテリアが粘ばりを更に増して呉れます(約3000種類)・・・。
まあ、そう云った事で毎日かじかんだ手で作業を続けて居ます。
土練機も3台がフル稼働中です。其れぞれ白粘土用、普通用そして鉄分の入った粘土用(焼きあがると黒色)です。
本来は1台で済むのですが冬場は使用される粘土の種類が多い為、どうしても3台が必要です。
全部で4台有りますが1台は予備用として置いて有ります。
しかし、土練機は常に使用して居ませんと中の粘土が直ぐに固まって仕舞います。
こうなって仕舞ったらもう大変です。一度、機械を分解して、粘土を完全に乾燥させてから水の中に部品を漬けて粘土を剥がします。
そして、部品を乾燥させた後、再組み立てするという誠に嬉しく成って仕舞う様な手間隙の掛かる作業が待って居ます。
万一、粘土が固まったまま機械を動かして仕舞いますと中のシャフトがボッキリと折れて仕舞います。
川向こうの秘密基地には原料と成ります掘り出した粘土の他に現在は販売されていない粘土やかなり以前の粘土等が結構有ります。
それらは地面に大きな穴を掘り、梯子を使って底に積み上げ、上には厚みの有る鉄板で蓋をしておきます。
一寸した地下室ですがこの方法が一番粘土の保管には向いて居るみたいです。
作陶する講座の目的に合わせて場合に依っては市販品の使い易い粘土と調合して居ます。
燃やした灰等の、ある程度風化させた原料は完全に乾燥させてから保管しています。
兎に角、料理と同じく材料をしっかりと押さえて置きませんと安心して仕事が出来ない性格なものですから・・・。
以前、上薬の原料の一つであります「白絵土」が突然手に入らなく成って仕舞い慌てた事が有りました。
何軒か材料店を回り何とか間に合わせましたが兎に角、量を使いますので出来るだけ慌てなくても良い様にしています。
まあ、今の処は後10年程の量は確保して有ります。
造る作品に合った粘土と釉薬それに焼き方は重要な事ですので疎かには出来ません。
と云う訳ですので作品を造るに当たっては其の辺を考えて、一層陶芸の奥深さを実感して頂きたいと思います。
実際、使用する粘土を換えて見ますと同じ釉薬でも驚く程変化に富んだ発色をして呉れます。
粘土の成分が釉薬に溶け出し思いがけない色が出る事が有ります。
陶芸家に依っては使用する釉薬は透明釉のみと云う方も居る位です。
只、粘土によってはかなり形が変化して仕舞う事が有りますので必ず事前のテストが必要です。
特に発色成分が強いものは其のままですと棚板にべっとりとくっ付いて仕舞います。
市販されて居る陶芸材料の中にはかなり専門的な物も有りますので焼成温度等には注意が必要です。
工事現場や山林等で採取した自然の粘土はアルカリ分が強い為に其のままでは矢張り高温度にすると形が崩れて仕舞う場合が有ります。
外で半年程風雨に晒してアルカリ分を抜いてから使用出来ますが作品乾燥の途中で見事に崩れて仕舞う事が有りますので是も注意が必要です。
まあ、色々な粘土を使用する場合は必ず温度の確認を取ってから使用しませんと後々面倒な作業をする事に成って仕舞います。
何れにしても先ず粘土や上薬の専門書で充分に勉強してから作業に取り掛かる事をお勧めします。
其の他にも、良く材料店で焼き上がりが綺麗な色の粘土を見かける時が有りますが其の場合は其の店で作品の焼成も行って居る事を確認して下さい。
出来れば其の店で粘土、釉薬、焼成と一連の作業をして頂いた方が確実に希望の仕上りが期待出来ます。
毎日寒い日が続き、流石にMTBで「カッ飛ぶ・・・」と云う訳には行かなく成りました。(まあ、寒くなくても静かに乗って居ますが・・・)。
其れでも、何とか利根川を上って武蔵大橋まで走って来ました。
限りなく向かい風の中を3時間程の短い時間ですが埃の中を鼻水を垂らしながら走りました。
群馬側ですが遠くの山々が雪化粧ををして真っ青な空に見事に浮かび上がって居ました。
そして、川の流れも水の色もかなり変って来ます。矢張り上流の気配が感じられました。
武蔵大橋は首都圏に水を送る為に川幅がかなり広く成って居ますので自転車で渡る事は大変です。
しかし、以前はこの広い川幅を利用してのウィンドサーフィンで大変お世話に成った場所です。
そう云う事で強い北風に吹き飛ばされそうに成りながら必死で渡り切りました。
そして反対側の埼玉県に着いた頃はもう汗がびっしょりでした・・・。
帰りは追い風ですので途中の道の駅で一休みしてから一気に境まで帰って来ました。
今度は余りにも速く着いてしまったので序に五霞町の公園に夕日を見に行きました。
コブシの大木がゴーゴーと強い風で揺れて居ました。
大きな枝一杯に白い花が咲き乱れる春はもう直ぐそこまで来ています・・・。
其れでは亦・・・。
(写真は武蔵大堰と埼玉県側に有ります公園です。